百貨店大手、カード事業で稼ぐ 

百貨店大手は、クレジットカードの還元率を高め自社への顧客囲い込みに躍起になっています。

百貨店大手のクレジットカード事業の収益が拡大している。三越伊勢丹ホールディングスは2013年度の同事業の営業利益が前年度比13%増える見通し。高島屋も6%増え、両社とも過去最高になる。値引きに使いやすいよう使い勝手を向上したほか、高額品の需要増を背景に利用者を取り込みやすくなっている。安定した収益源として業績押し上げ要因になりそうだ。

百貨店のカード事業は主に決済手数料が売上高となり、販売促進費や人件費、システム関連費用などを差し引いた金額を営業利益に計上している。三越伊勢丹と高島屋にJ・フロントリテイリングを加えた大手3社では、カード事業の営業利益合計額が13年度に4%増の約113億円になるもよう。部門売上高では3社がそろって過去最高を更新する見通し。

三越伊勢丹は14年3月期、カード事業の営業利益が前期比13%増の49億円になる。同社のカードは前年度の購入額に応じて値引きに使えるポイントの還元率が高まる仕組み。前期から、家族登録をすれば2親等以内に限ってカードの購入実績を合算できるサービスを始めた。買い物頻度が高い母親などを中心に家族全体を囲い込んでいる。

昨年秋以降は株高の影響などで高額品消費が伸びている。百貨店にとっては他の小売業界よりも消費者を取り込みやすい環境にあることも追い風で、カード事業の売上高は約6%増える見込み。ポイントを獲得しようと、携帯電話や公共料金の支払いなど店舗外での利用も増えている。

高島屋もポイントを目当てにした外部利用の拡大が追い風だ。14年2月期のカード子会社「高島屋クレジット」の営業利益は、前期比6%増の38億円になる見通し。連結営業利益(前期比10%増の280億円)の1割強を稼ぐ。

Jフロントは今期、外商の得意先に限って発行していたポイントカードにクレジット機能を付加し、利便性を高める。切り替え費用が一時的に生じて部門利益は26億円と1割強減るが、売上高は6%増える見込みで成長が続く。
日経新聞[2013/6/4]より

【大手百貨店のクレジットカード】
■三越伊勢丹ホールディングス「エムアイカード」
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■高島屋「タカシマヤカード」
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■J・フロントリテイリング「DAIMARU CARD」
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■J・フロントリテイリング「マツザカヤカード」
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■阪急阪神百貨店「ペルソナカード」
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■阪急阪神百貨店「エメラルドSTACIAカード」
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